この記事に訪れた人の多くは、現在獣医学科を志望している高校生か、もしくは浪人生ではないでしょうか?
来年の受験に向けて、勉強は順調に進んでいますか?
勉強が順調に進んでいるという人もいれば、もう獣医学科に箸にも棒にもかからないという人もいるのではないでしょうか。
悲しいことに私の場合は後者でした。
高校生の頃、そして浪人時代にも、獣医学科には箸にも棒にもかからず自暴自棄になり、受験生とは思えない本当にひどい生活を送っていました。
そんな過去の私を反面教師としていただきたく、今回は私の獣医学科不合格体験記を書いてみようと思います。
そんな私も現在、獣医師として働いております。
詳しくは、『【プロフィール】就職で北海道に!とんでもない田舎だった…』をお読みください。
獣医になりたい人は多いが、実際になるのは難しい
獣医師はなりたい職業ランキングでもよく上位にランキングする人気な職業に選ばれています。(人気職業ランキング(2021年3月)【13歳のハローワーク 公式サイト】(外部リンク))
獣医師になるためには獣医学科に合格し、6年間大学に通い、獣医師国家試験に合格してようやく獣医師になれます。
獣医になるためにはまず獣医学科に合格することが第一条件です。
全国の獣医学科の定員は、岡山理科大学獣医学科が設立されたため少し増えましたが、それでも毎年1000人程度と狭き門となっています。
そんななりたい人が多い獣医師という職業ですが、最初は獣医師を志していても大学受験生になると学力的に諦めてしまう人が多くいます。
獣医学科の倍率は非常に高く、ほとんどの受験生が落ちてしまう
先ほども書きましたが、獣医師になりたいという人の多くの人は、大学受験もせずに諦めてしまいます。
一方で諦めずに獣医学科を受験したとしても、合格する人はほんの一握りです。
獣医師を志してほとんどの人は受ける前に諦める中、最後まで諦めずに受験し合格するという人は数パーセントだと思います。
逆に言えば、獣医になれた人の多くは、諦めずに最後まで自分を信じて努力できた人と言えます。
さて、ここまでこんなことを書いておきながら、私自身、どら息子もいいところで、大学受験では自分がいかに精神的にも未熟でいくじなしか思い知らされる結果となりました。
今回はしくじり先生風に、こんな受験生活を送ると不合格になるよというお話をしますので、反面教師としてください。
現役不合格まっしぐら!高校三年生で獣医学科はオールE判定!
私は中学受験をし、中高一貫の学校に通っていましたが、中高では全く勉強をしていませんでした。
定期テストでは常にワーストを争い、学校は遅刻ばかりでお昼ごろに学校にいくことも。
そんな私も昔から動物が好きだったこともあり、進路志望では一丁前に国立獣医学科を専願志望していました。
6年間馬鹿なことをして遊んでいた友人たちも、ちゃんと勉強するようになり、いつの間にか成績はぐんぐんと伸び、現役で志望校に合格していきました。
私は高3の秋頃から今年は無理だから来年浪人して一年やれば受かると思い、途中から諦めて浪人する気満々で前期後期ともに不合格となりました。
センター試験はおそらく500点台だったと思います。
この時の私は、まだ自分はやればできるという謎の自信だけは持っていました。
浪人生活突入!ようやく本格的に勉強を始めて成績も急上昇!浪人生は伸びる!
中高6年間ほとんど勉強して来なかったので、悔い改めて勉強を開始しました。
予備校に通い始めた最初のうちは、予備校が閉まるまで自習室でしっかりと予習と復習を行っていました。
ちなみに予備校は河合塾に通っていました。
本格的に勉強を開始し始めて3ヶ月が経ち、夏前にはマーク模試では8割は超えこのまま勉強すれば合格できそうな雰囲気が出てきました。
ところが久しぶりに高校の友達と息抜きに、パチスロで遊んで居酒屋に行った日を境に浪人生活が狂いだしました。
浪人生なのに勉強せず、パチンコ・パチスロにどハマりしてしまう
一度友人とパチスロをしてからというもの、勉強の反動で、何も考えずにただ気楽に楽しむことができるパチンコ・パチスロにどハマりしてしまいます。
浪人生だから勉強して当たり前なのですが、だんだんと予備校にも行かなくなり、あっという間に夏が過ぎ、後期になるとテキストの内容も難しくなりついていくこともできなくなりました。
こうなるともう歯止めは効きません。
ずっと朝から夜までパチンコ店に入り浸るようになってしまいます。
さすがに勉強しないとやばいと思いながらも、一度崩れた生活リズムはもう立ち直すことができませんでした。
結果、センター試験は7割ちょっとしかなかったと思います。
そんなこんなで浪人一年目は最後まで勉強に集中できずに、またしても前期後期ともに不合格に終わってしまいます。
そしてふと気がつけば、1浪して全落ちしたわけですから、本当にただのニートとなってしまいました。
これはさすがにやばいと思い、両親に土下座をして二浪させてもらうこととなりました。
やばいと思うのがいくらなんでも遅すぎますよね。
やばい!2浪目はもうさすがに失敗できない!悔い改めて勉強開始!
2浪目に入り、流石にこれまでの反省を活かして、必死に勉強を始めます。
世間的にも1浪する人は割と多いのでそれほど焦燥感はありませんが、2浪はさすがに失敗することはできません。
本当に全てを悔い改めて予備校の寮に入り勉強を開始します。
ちなみにこの時の予備校は駿台に通っていました。
3ヶ月間必死に勉強をした成果もあり、夏前にはマーク模試で9割弱という成績を残すことができました。
この時、今年は絶対合格する。
そんなふうに思っていました。
ところがあろうことかふと魔が刺してしまいます。
お酒とパチンコ・パチスロに依存してしまった浪人生の末路
ふとある時、こんだけ頑張っているんだからちょっとくらい遊んでも大丈夫だろうと同じ過ちを犯してしまいます。
なんなんだこのデジャブは。
一度狂ってしまったら最後、そのまま昨年と同じく生活が狂いだします。
さすがにやばい、やばい、やばい、勉強しなきゃと頭ではわかっていながら、もう自分でコントロールすることはできません。
毎日朝から晩までパチンコ店に入り浸り、夜はそんな自分をなんとかしなきゃと忘れるためにアルコールをキメるという最悪なスパイラルに陥ります。
でも次の日また朝起きると昨日と同じ繰り返しです。
こうなると、もう手のつけようがありません。
そうして気がついたら、もう受験が終わっていました。
結果は志望していた大学は不合格で、なんとか別の大学の獣医学科に引っかかり、受験が終了しました。
獣医学科に落ちる受験生の特徴3選
これまで私の不合格体験記を書いてきましたが、私が思う獣医学科に落ちる人の特徴を3つご紹介したいと思います。
その①:すぐに諦めてしまう人
冒頭でも書いたように、獣医になりたいという人は多いものの、学力が足りないからという理由で受験もせずに諦めてしまう人が多いです。
獣医学科に合格している人の多くは、諦めの悪い人、つまり粘り強い人が多いと思います。
その②:自分をコントロールできない人
過去の私のように自分をコントロールできない人は落ちてしまいます。
受験期には、つらい、しんどい、無理かも、と毎日思うことばかりです。
そんな中、自分と向き合って最後まで努力を続けられた人が合格できています。
私のようにすぐに現実逃避して、お酒や遊びに興じていては必ず落ちます。
その③:合格している未来の自分を鮮明に想像できない人
私は受験期を通して、合格している自分を鮮明に想像することができませんでした。
合格できる人は自分のビジョンをしっかりと持ち、未来の自分を想像できる人だと思います。
未来の自分を鮮明に想像できる人は、それだけ合格したいという意識を強く持てているので合格できているのかもしれません。
獣医になるのを諦めるのに、言い訳はするな!
獣医学生の時も、獣医師になってからも、昔獣医になりたかったんだ、と言ってくる人がいます。
何かと理由をつけて獣医になるのを諦めるのは簡単です。
私自信、こんなふざけた人間ですが、受験を通して自分の精神的な弱さだけは人一倍知っています。
だからこそ、自分の弱さに負けずに私を反面教師として獣医師を目指している受験生の人には頑張って欲しいです。
獣医師は本当にやりがいがある仕事です。
恥ずかしながら、私の大学受験不合格体験記を書かせていただきましたが、反面教師としてください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。