獣医学生は、早い大学では3年生から、遅い大学であっても5年生から研究室に入ることになると思います。
研究室の配属が決まる前には、いろいろな研究室説明会や先輩や友人からの話など様々な情報を頼りに入りたい研究室を決めると思います。
私が研究室を選択した時には、特別入りたいという研究室もなく、本当になんとなく決めて入っていました。
そんな私でしたが、獣医師になった今振り返り、研究室選びについて思うことを書いてみたいと思います。
今回の記事では、
- 研究室を決める基準について
- 研究室は大学院や就活に影響するのか
ということについてお伝えしたいと思います。
私は現在、産業動物臨床獣医師として働いております。
詳しくは、『【プロフィール】就職で北海道に!とんでもない田舎だった…』に書いていますのでお読みください。

獣医学生の研究室選びの3つの基準

どんな雰囲気の研究室か?
室生や先生の人柄はどんな感じか?
などいろいろ気になることがあると思いますが、その中でも大切だなと感じた研究室選びの基準を3つ選ぶとしたら以下の3つになると思います。

①興味のある・専攻したい分野か、進学・就職先との関係性
まずなんといっても多少なりとも興味のある分野を専攻するべきだと思います。
将来は動物病院に就職しようと考えているから、あえて学生時代は大動物に関する研究室を選ぶという人も中にはいますが、やはり興味があったり、将来の就職先や進学先と関係のある研究室を選ぶべきだと思います。
なぜなら、就職先の情報は研究室の先輩や同期からの影響を少なからず受けるからです。
またコネなどはないとは言われていますが、分野の近い就職先の方は教授らと知り合いということもあり、その際には少なからず就職先に不利に働くような事はないと思います。
そして言わずもがな、院に進学し、将来は研究者として大学に残りたいという人は必ず希望する研究室に所属するべきだと思います。
②研究室活動の忙しさ、プライベートとの両立
基礎系研究室に入るのか、外科などの臨床系研究室に入るのか、さまざまな研究室があることと思います。
研究室によって忙しさが全く異なります。
研究室活動はほどほどで、プライベートの時間を大切にしたいという人はゆるめの研究室を選ぶのも一手だと思います。
基本的に論文数の多い教授の研究室は、学生の血と涙の結晶があり、論文がかけています。
また少し離れた実家から通っている学生も、研究室に所属するタイミングで一人暮らしを始めるという人も少なくありません。
そのような生活とのバランスも考えながら、研究室を選択するべきだと思います。
③研究室の人間関係はよくリサーチ
研究室あるあるだと思いますが、研究室内の人間関係が目を当てられたものではないということもよくあります。
中でも男女関係は最悪だと思います。
その人たちがすぐ卒業するなら問題ないのですが、共に研究室活動を行わなければならないという場合には入室前によく情報を仕入れておきましょう。
入室後は基本的に教授や先輩などの実験を手伝いながら、手技などを教えてもらうことになると思うので、入室後関わらないという事はできないと思っておいてください。

高校生は研究室で獣医大学を選ぶ人もいるけど要注意
〇〇大学はいろいろな研究室があるから、〇〇大学のこの研究室に入りたいから、という理由で獣医大学を選ぶ高校生もいると思います。(私は入学前研究室など一つも知りませんでしたが)
そのような高い志のある高校生がいるとは心強いですが、教授が大学を移るということはよくあることで、教授が移動すると同じ研究室名でも研究する内容はがらりと変わります。
同じ名前の研究室だけど、違う研究の研究室だと思ってもらって良いと思います。
もし希望する研究室があるのならば、その大学に入学でき、研究室配属する学年、もしくは卒業論文を書く6年生までその教授が大学に在籍している可能性が高いのかということも調べておく必要があると思います。

以上簡単にですが、研究室選択をする際に重要だと思われることについて少しばかし説明致しました。
参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

